詩人:どるとる
積み重ねる 誰かとの時間の中に
誰もが 身を置いているのです 今日も明日も
与えられた 時間はあまりに短い
それでも余裕があるうちはまだ 長く果てしない
そしてまたひとつ夜が過ぎて またひとつ朝が終わる
その中で得るものそして失うものはあまりに多い
魔法みたいに 生まれた 命だから
魔法みたいに 消えてゆくのかなあ
泣いたり笑ったり 繰り返す日々の先で
いい人生だったって笑うために
僕は今日という時間を生きている
みんな今日という時間を生きている
振り返る 思い出の中の数ある場面
明日の今日は今日だけど今日じゃない
与えられた時間は誰にも等しく同じ
僕を追い越していく人の後ろ姿を見送る今日がある
やがて僕にも この世界とさよならをする日が来る
その前に もっと誰かを愛したい もっと愛されたいよ
偶然みたいに 生まれた世界は
今日もただ繰り返しを繰り返す
消しゴムだって消せない絵を描いてるその途中さ
僕は自分という世界を描いている
みんな自分という世界を描いている
魔法みたいに 生まれた 命だから
魔法みたいに 消えてゆくのかなあ
泣いたり笑ったり 繰り返す日々の先で
いい人生だったって笑うために
僕は今日という時間を生きている
みんな今日という時間を生きている
魔法のない世界で魔法のような命を抱きしめている。