詩人:どるとる
あなたには 見えるだろうか
人が抱える傷跡が
目に見える傷跡ならばまだ浅いほうだよ
あなたには 聴こえるだろうか
声にならない助けてが
よく周りに注意しないとわからないままだよ
流れる人波の中 平気で困ってる人のそばを素通りしてる僕らは本当に心ある人か
本当に本当の 悲しみは目には見えない
だからだから そばにいる誰かが
目を凝らして 見つけるんだよ
その人の 抱えている深い深い傷跡を
そして、できる限りのことを 気休めでもいいからするんだ
あなたには 出来ることがある
何も出来ないんじゃなくて本当は何もしないだけだ
あなたと僕を比べてみても
違う人だからそりゃ分かり合えない だけど必ず役目がある
降り続く雨の中 傘も差せずに まともに悲しみを浴びてるような僕らなら人の痛みに気づけるさ
本当に本当の幸せは目には見えない位
ちっぽけなことだったりするだろう
それと同じように悲しみっていうのも
とても小さくて気づけないものだから
時折見過ごしてしまうよ だから誰かの涙のそばにそっと寄り添って 生きなさい
自分だって誰かの助けを知らないうちに借りているんだ
だから全然知らない他人だって 困ってる人がいたなら力になって
ありがとうのひとつももらえずとも見返り気にせずただ心の動くままに人と向き合えたら
きっとあなたの心はまた一歩また一歩と大きくりっぱに育つだろう
だから今日も誰かの涙のそばに。