詩人:どるとる
夜の中朝の中そのどこかに隠れている
微かな でも 確かな呼吸
全てのものたちが生きてることを
僕たちに教えるように呼吸している
見えないものも 呼吸しているんだよ
知っているかい?
わからないものをわからないままにしていたら何もわからないままだよ
あじさいの葉っぱどかせば かたつむりがいるみたいに
どんなものでも 探さなくちゃわからない
闇の中 光の中 手のひらに走るいくつもの曲線
枝のように伸びている
たまに寄り添うようにくっついて
意味もなくそこにあるようでも
何かしらの 意味があってそこにある
僕たちは呼吸して 命をつなぎ止めている
たとえばそんな見えない力に支えられて
生きているように 全ては解き明かせないけれど
心地よい苦悩の中で生かされている
こころよい 暮らしの中で呼吸している。