詩人:弓月 あお
指先まで絡めて繋いだ手と手
離れるはずなんて 無かった
何があってもずっとこのまま
離れるわけなんて 無かった
でも 何かが崩れたんだ
僕たちの心と心に
固く結んだはずの糸が
緩んでしまったのかも知れない
いつのまにか 隙間が出来て
いつのまにか 離れていった
繋いだ手と手には
もう絆なんて残ってなかった
君が悪かったの?
それとも僕?
言葉にならない苦しみが
僕にたくさん降りかかってくるみたい
君なしではもう
生きていけないくらい...
でももう僕には
離れゆく手をもう一度
強く握り返す力も
残って無かった
ただ呆然と見てるしか 無かった
少しためらって離れゆく
君のその手を...