詩人:百年草
大袈裟に云うなら
僕は屑みたいな人間だ
例えば僕があの北の空に
輝く星のどれかだとしたら
それは多分
星座にもなれない孤独の星
例えば君があの南の空に
輝く星のどれかだとしたら
星座の真ん中で
他のどの星より輝く一等星
僕らの生きるこの星を中心に考えるなら
その距離は余りにも遠すぎて
いくら手を伸ばしても
いくら強く想っても
君には届かない
だから僕は流星になりたい
そして君のところへ
それでこの身が朽ちたとしても
星屑になれたなら
それでもいいときっと思えるから
それでもいいと思えるのかな?