詩人:是清。
うだるやうな熱の波の中で/壊れさうに息を吐く/拐はれさうになる遠い意識の中で/何度貴方と出逢つたでせう/喜ばれさうな仕草繰り返す度/虚しくなるのは何故?/花開き又閉ぢて/幾度でも繰り返す/重ねて彼の影と/何処が違ふのか/今見極めて/貴方の傍に寄り添ひ/全て曝して魅せるから/ねえ今/現在/総て証してよ/妾の全細胞が衰え/醜く朽ちる前に。