詩人:かし
パジャマの後ろ姿でしっぽを月に乗せている
右手にライト、左手にレフ等
顔は動かさず、光の行く末を青梅線
振り向けば幽霊はいないとわ軽々しく言わないで
分類するなら爬虫類、違うならタガメ
温泉は永遠なんだ老化
低く飛ぶ機体を夜空に見て泣くクライなら
フライトが辛いと伝えテル君がYou
星が終わるより先に終わると
人がいなくなるより前になくなると
絶対的でないのが分かりきった永遠だと
布団の中で眩しい画面を漏らさぬようこの思いを残したいと
温泉の夜、背中が見える
冷える足、目が冴える
明日の朝には怒ってなければいいな