詩人:怜士
黒い小さい影ぴゅんぴゅん飛び回ってる右上の頭からずっと紅が垂れそうに垂れては引っ込む電気の傘に魚か蛙か犬、の胎児みたいなやつが引っ付いとる人?かもしれないお腹が僕は減ってるからあいつを撮って食わなくちゃいけないそうしろって言うから怖いから一番上の引き出しが動いてる煩い煩い開けたくないあそこには……長い茶色い髪がベッドから伸びて下がってるあいつがいる剃刀で舌を舐めろって耳鳴り、耳鳴り、笑ってる電気の傘に憑いてる笑ってるよ…カーテンがシャッて開いて真っ赤な口の中が見え瞬き元のカーテン血で濡れてあの色の刃でお腹を捌くのは誰?誰
眠りたい
休みたい
こいつらは休みない
僕のいる場所ない
いつ終る
いつか終る?
眠りたい
休みたい