詩人:哀華
寄り添える場所
遠くを漂う
その目を
見捨てる事なく
闇にうかされた日
貴方は
感情のまま消え去って
私は
本能のまま
覗かれることを拒んだ
寄り添える場所
愛するという事を
知りました
遠き夏の日
貴方は片方の腕を
切りつけて
同じ痛みが欲しいと
困ったような
あの目で
私を見ていました
遠き夏の日
二人になったと
感じていました
愛するという事を
知りました
こんな日は
貴方を思い出し
泣いています
今でも
困ったような目を
溢れ出る悲しみを
思いだし
泣いています
いつのまにか
暮れる空
愛していました
心から
愛していました
体ごと