詩人:wbs
夕方。おれんじの灯りが灯る家々。 その色があったかくて、 優しくて、切なくて。 何となく、懐かしい気がして。 視界がぼやける。 私が好きで嫌いなオレンジは、 今日もどこかの家庭を包んでいるんだろう。 どうかその灯りが、消えないように。 夕方。 おれんじの灯りが灯る家々に、 祈りを込めて。 いつまでもその色を 絶やさないで、と。 心からの祈りを込めて。