詩人:満月
いつもよりずっと早起き
どんな服着ていくか迷っちゃった挙げ句ヘビーローテ
日帰りの電車で行く海なのに
水中メガネや浮き輪
ボールやビーニルのボート
晴れてくれればと雨男が散々願った日は見事に晴れ
準備に時間がかかっただろう君は少し遅れて駅へ到着
2時間電車に乗ってなきゃならないから
思う存分 ジュースやお菓子をかった
2人の荷物を黄色い大きなかばんにまとめた
長い電車の中での時間
かばんに落書きしようと君はいいだした
大切にしてたかばんだったけど
それもいいかと2人が手を繋いでいる絵を描いた
大胆に描かれた絵はやがてかばんを一周した
とても幸せだった
海にいった事がないという事も電車の中で始めてしった
いつも一緒にいるときは笑顔だった
一緒にいるのに寂しいとつぶやいた君を見て
涙がこぼれそうになったんだ
僕らは駅につくまでが幸せだったのかな
電車の長い時間はどんな夢にも負けない幸せの時間
今年の夏
ふと思う