詩人:どるとる
最初はよちよち歩きで這っていたよ懸命に
今は二本足で自由にひとりでも歩けるよ
少しずつ 自分の足で立ち上がる
立ち上がれるようになってゆくんだ
かたつむりみたいにヤドカリみたいに
たくさんの思い出を背負ってる
寂しくなったら 思い出してよ僕のこと
君の思い出の中でいつも笑ってるから
命には名前なんて 都合のいいものはない
だから時に曖昧になる あやふやになる
だから せめて 僕は僕であることを
忘れないように 足元の影を確かめる
親の力がなけりゃ何も出来ない でも
今は違うよ ひとりでだいたいのことは出来る
少しずつ 親の力を必要としなくなる
だけど感謝を忘れてはいけない
どれだけの季節が巡っても けっして
忘れられない思い出が僕にはあるよ
立ち止まるとき 思い出してよ 誰かとの思い出が君を励ましてくれるだろう
決まりきった 生きる意味なんかないのは
わかってるから 意味を見いだそうとする
今ある時間をただ偶然とは呼びたくない
忘れられない思い出を抱いて歩いていく
日々刻まれていく時間の中に 重なるように 思い出は ひとつずつ増えていく
僕もまたひとつ削られていく時間を感じながら それでもなにものにも代え難い何かを手にする
命には名前なんて 都合のいいものはない
だから時に曖昧になる あやふやになる
だから せめて 僕は僕であることを
忘れないように 足元の影を確かめる
決まりきった 生きる意味なんかないのは
わかってるから 意味を見いだそうとする
今ある時間をただ偶然とは呼びたくない
忘れられない思い出を抱いて歩いていく
生きていく。