詩人:どるとる
特別なことなんて 何も出来ないや
考えても考えても 浮かばないや
君はこの世界で 一番大切な人なのに
どうしてだろう うまく愛せない
時々 糸が絡まるように
二人は すれ違って
言葉もなく 背中合わせで 夜を明かす
こんなに君が好きなのに
こんなに君と居たいのに
どうして 好きであればあるほど
むきになって つまらない意地を張ってしまうんだ
今は まだ 言えないごめんねもありがとうも
いつか 素直に言えたならいいな
それまではぎこちなく 続く二人の毎日
お互い意地っ張りの僕らは背中合わせの恋です
おもちゃ箱を ひっくり返したような
子供が戯れに積み木を崩すような
そんなことばかりいつまで続けてるの
わかっているのに あいにく不器用で
時々 君の優しさにハッと気づくときがある
自分のいい加減さを反省しては 君を想うよ
どんなに好きだとしても
好きの中に 隙が生まれる
その隙を突いて 悪魔が忍び込む
またそんなこと言ってはぐらかすんだからと君なら言うね
今はまだ 果たせない約束も 下手くそな口づけも
いつか 胸を張って出来たならいいな
それまでは 寄り道しながら進む二人の毎日
お互い 寂しがり屋の僕らは結局離れられない
思い出すよ あの日の夜のことを
君は 雨の中 傘を忘れた僕に駅まで傘を持ってきてくれたね
なんかいいね なんかいいね
そんな場面
泣いてるところ隠すようにそっぽ向いてた僕に君は言ったね
「私のまえなら いくら泣いたっていいから」
言わなかったけど僕はうれしかったよ
こんなに君が好きなのに
こんなに君と居たいのに
どうして 好きであればあるほど
むきになって つまらない意地を張ってしまうんだ
今は まだ 言えないごめんねもありがとうも
いつか 素直に言えたならいいな
それまではぎこちなく 続く二人の毎日
お互い意地っ張りの僕らは背中合わせの恋です。