詩人:どるとる
年老いた旅人の
最後に行き着く場所
世界の果てか
空の彼方か
夢の島か
たったひとつの
一ページ
ああ 僕は目を静かに閉じて
なにが本当か 考えてみた 旅立ちの日に
この道をやがて
辿ってゆけば 終わりにたどり着いてしまう
この道はやがて
続いてゆく先に 静かな死が待つだろう
いくつもの屍が教える 答えを
僕もいつかは受け入れられるかなあ
かすかでもいい旅の終わりに笑えるならば幸せになることなど容易いはずだ
容易いはずだ。
その一瞬、そのたったひとつの思いに
たどり着くために
生きているんだから
生きてきたんだから。