詩人:どるとる
何か残して
消えていく命
飛行機が
残した影のように
僕の生きたあかしを
その足跡をなぞるようにまた最初から
はじまる旅路がある
ここから見えるもの
そしてきこえるもの
探しにゆこう
いつの日にか
僕はどうせいつか
灰になって しまうさ
ならば最後の最後まで大人気なく悪あがき
みんなどうせいつか
跡形もなくなってしまうさ
ならば燃え尽きるまで 性懲りもなく悪戯しよう
コインをはじいて
杖の倒れたほうへ
運任せの旅が
またはじまる
あとにはただ僕の影だけが揺れてる。
2014/09/20 (Sat)