詩人:どるとる
愛が何かなんてわからないから
とりあえず思うままに愛されてみる
とりあえず思うままに愛してみる
そしてやがて 愛が何かなんとなくわかったとき
人ははじめて人を 愛することが出来る
人ははじめて人に 愛されることが出来る
難しいことは いいよ たとえば自分じゃない誰かの優しさにふれたとき
ちらりと見える 血の通ったあたたかい心それが答えだ
人に愛されることも知らないで
人は人を愛することは出来ないから
まずは生まれたばかりの命を愛でよう
自分のことのように 精一杯の愛で
思いつくままに 愛されながら 愛というものを教えてもらおう
愛は人の目には映らないから
耳にも聴こえるものでもないけど
何かに重ねてはじめてわかる
一緒に過ごす毎日の中で 愛とふれ合って
人ははじめて愛を 心にわからせるんだよ
人ははじめて愛を 理解することが出来る
ややこしいことはいいよ たとえば誰かに恩を感じたとき
僕もその誰かに恩を返したいと思う心に愛は生まれる
人に愛されたことがない人は
どうやって人を愛せましょう?
ねえ愛するべき我が子さえ傷つける
あなたのしている行為は愛なんかじゃない
拳で教える愛も愛だろう けれど心で教える愛も愛だろう?
痛みを与えるだけの愛ならば 愛である必要はない
暴力という名前に変えなさい
愛は心だけが教えられるものなんだ
人に愛されることも知らないで
人は人を愛することは出来ないから
まずは生まれたばかりの命を愛でよう
自分のことのように 精一杯の愛で
思いつくままに 愛されながら 愛というものを教えてもらおう
そうやって教わった愛で 誰かを愛せればいいなあ
愛を知らないあなたもいつか 誰かに愛されることで
少し遅い愛を知る。