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詩人:どるとる
こんなに 愛しい季節なのに愛せない
こんなに 愛しい思い出なのに直視出来ない
冷えた手を ポケットに滑り込ませる
夕暮れの風は からだに毒だよ 君ならそう言うかなあ
おかしいなあどんなに話しかけても
会話は一方通行さ
けして返らない
出会いはすぐに別れを連れてきた
いつの間にか君の笑顔が部屋から消えた
なんでだろう なんでだろう
気が遠くなるほど繰り返したよ
こんな思いをするくらいなら 君と出会わなければ良かった
でも君がくれた思い出があまりに 美しすぎて忘れられないよ
わかってたんだ でも僕は君を好きになってしまった
月下美人が咲くころに。