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[186485] 夕暮れに

詩人:どるとる


遠い夕暮れに 置き去りにしてきた
思いがいまさらあふれ出して
僕を濡らす 僕を濡らす
君を濡らす 君を濡らす

追いかけた けど 追いつけず まかれたよ
夕暮れの赤に 心まで染まったよ

どうしても わからない全てを 何かのせいにすることで
許せない自分を許してた

ただ悲しいから 泣いて
ただうれしいから 笑って
そんなふうに容易く心が動くなら
苦労はしないのに どうしてなんだろう
僕は素直になれない
見られたくない傷跡を見られるようで恥ずかしかったんだよ

浅い夢に 揺られて 舟を漕いでた
涙の海が広がって 街をただよえば
僕は笑うよ 僕は笑うよ
君はどうなのかなあ

レコードは回る いやしない神様の手のひらの上で

どうしてもわからない全てに 何かを重ねて見ているよ
途端に僕は寂しくなって言葉はそこで途切れる

ただ 生きたいから 生きて
ただ 死にたいから死んで
そんなふうにわかりやすくは生きられない
あらゆる全てに障害があって それをひとつひとつ片付けても
片づけきれない僕はただ笑うことしか出来なかったよ

ただ悲しいから 泣いて
ただうれしいから 笑って
そんなふうに容易く心が動くなら
苦労はしないのに どうしてなんだろう
僕は素直になれない
見られたくない傷跡を見られるようで恥ずかしかったんだよ

だから、何も言わずに今日をこのまま終わらせてね。

2014/09/28 (Sun)
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