詩人:どるとる
昨日の続きでまた今日が始まった
明日もこのぶんじゃ今日の続きかな
長い夢を見ているような見させられてるような気持ちに落ち込むのは僕だけなのかなぁ
楽しい夢の続きなら
いつでも見たい
でも悪い夢の続きなんて見たくない
時を切り刻む時計の針がいつかおしまいを告げるまで
見よう 夢の続き
運命のイタズラにころがされて
明日が今日と同じ夢でもね
変わらない幸せ そんな夢もあるさと
変わらないことを言い訳にする
きっときっと今日が幸せなら明日もまた幸せだと
夢の続きにささやかな平穏だけを願う僕なのさ
そしてまた夜の闇がはれ
目がつぶれるほどのまぶしい朝がおとずれたら僕はまた夢の続きの続きのその続きの中
また続きの続きのそのまた続きの続きを再開するだろう
昨日となんら変わらない自分をはじめるだろう
それがきっと明日に唯一願えることだと思うのさ
ああ 今日の夢の続き 明日も変わらずあれ
それだけで もう
僕は何度だって飽きず腐らず笑えるから
退屈なくらいの1日よまた舞い戻れ
そこに僕が新しい思い出を見つけるから
ただ 時間は時間で流れてくれればいい
夢の続きの続きのそのまた続きの続きの最果てで僕がこの世界からほころんでゆくように全てほつれたら その日はきっと本当の夢に召される日 召される日
なんて素晴らしい
なんて悲しい
なんて喜ばしい
いろんな思いが一気にあふれるだろう
ああ それでも夢は終わらない 時間は止まらない 僕を確実に終わらせるためにそれはあるのだから
帰らねばならない
はじまる前のはじまりへ
続きの続きのそのまた続きのずっと昔の何もないはじまりの闇へ
去らねばならない
それを僕は痛いほど知っている
だからこそ夢の続きに少しでも輝きを欲する
しかし僕が願うのはいつの日も平穏と平凡
無欲なほどそれだけ。