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[186501] 左脳のうた

詩人:どるとる


この世界はあるものだけが 存在することを許されてる世界
何ひとつ無いよ あるものだけで賄われている無駄なものはない
たとえばきのうの惨劇
たとえばガラスが落下するような様に
重ねてる 命の末路
僕らは痛いほどに知っているのさ

始まりを重ねて終わりを重ねて
またひとつ夜が明けて朝になる
そこには人の意思は少しも介在しないよ
神様は架空のまま想像の中で微笑む

振り向けば 長く伸びた道 はるか昔の営みがそこにはある
何ひとつ無いよ ありえないものなんかは息をする事も出来ない
ああ 右脳は眠れ 左脳が導き出した答えに従おう
計算出来ぬ 命の不思議
僕らは今、目の前にしているのさ

一分一秒が重なって人の一生になる
またひとつ どこかで誰かの産声が上がる
そこにはあたたかなぬくもりがあるよ
神様のいない世界でも奇跡は起こるよ

始まりを重ねて終わりを重ねて
またひとつ夜が明けて朝になる
そこには人の意思は少しも介在しないよ
神様は架空のまま想像の中で微笑む

乳飲み子は 母の胸に抱かれて
ただ なんの企みもなく笑う その様を
僕らは迷わず愛と呼ぶ。

2014/09/30 (Tue)
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