詩人:どるとる
誰かさんが言っていたよ
花も人も生きとし生けるものは
みんな生きるべくして生きてるって
それならこんなちっぽけな僕にも
意味があるのかなあ なんて思ったんだよ
ほんのささやかな 喜びがひとつあればいい
あとはただなるようになっていくだろう
両手でも抱えきれやしないほどの光を集めて
僕は 生きてるって輝いていたいよ
花畑みたいだね 同じ花の中にそれぞれ違う花が 折り重なるように 咲いている
「やさしさ」って言葉を忘れて
人を思いやることをしない病んだ世界の中で
私だけは 僕だけは 変わらずばか正直で
困った人や 迷える人に手を差し伸べよう
光はきっとその手の中に 生まれるんだって
どこかで僕らは 知っているんだろう
雑踏に紛れる足音の中にある小さな希望
そんな光に僕は未来をそっとあずけた
ほんのささやかな 喜びがひとつあればいい
あとはただなるようになっていくだろう
両手でも抱えきれやしないほどの光を集めて
僕は 生きてるって輝いていたいよ
止むことのない雨に濡れながらもあたたかな光の中で笑うように 咲いていたいよ。