詩人:甘味亭 真朱麻呂
陽の当たる場所は僕には似合わない
だから僕は暗がりの中で静かに咲いたんだ
誰かと共にお互いを励まし合ったりだとか手を取り合ったり
僕はそういうの苦手なんだ
誰かとっていうなら独りがいい
独りでいた方が相手に気を使わずに咲いてられるだろ
言い訳がましいように聞こえるんなら
それはそれで構わないさ
なぜなら間違えじゃないから
僕はただ独り日陰に咲くとしよう
独りなら裏切られたり傷つけられたりする心配もないからね
お互いに楽だよ
君がもしお日様の下に咲くというなら
僕は止めないよ
暖かい日向へ咲けばいい
君は太陽の陽射しがないと咲いてられない花なんだろ
淋しくて淋しくて
日陰じゃ萎れて枯れてしまうんだろ
だから僕なんかより頼りがいのある
日向の花に頼ればいい
君には日陰は似合わない
さぁ日向へお行きなさい 止めやしないよ
僕の一方的な気持ちを伝えられないでも
君さえ幸せになってもらえばそれでいい
日陰の花の僕に恋や愛だなんて似合わなすぎたらしいんだ。