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詩人:重夏
螺旋階段 君を追いかけ
上っていたはずなのにね
歪んだ視界には もう
君の姿はない
風に舞う紅い花弁が一片
記憶を彷徨っている
束の間の幻想なんかでなく
そう 確かに君は此処にいた
雨の中 君を描いた
美しい世界を前にしても
色褪せない時間を抱いて
走り出せない僕が此処にいるよ
一つでも 多くの言葉を
紡ぎ出せたなら 君に
近づけると信じてた だけど
もう 君はいない
水に浮かぶ紅い花弁が一片
想いを彷徨っている
束の間の幻想なんかでなく
そう 確かに君と此処にいた
雨の中 君を描いた
輝く世界を前にしても
色褪せない記憶を抱いて
今もまだ
立ち尽くしたままの僕がいる
解けない鎖と共に
君のいない LASTページ