詩人:どるとる
見えないものを 見るためには心を使うんだ
聞こえないものを 聞き取るために 耳をすますんだよ
ないものをあるものとしてとらえることが
出来たならこの世界は随分賑やかになるだろう
僕がいつも見つめてる君にしたってさ
君が僕を思うように 僕が君を思うように
その思いは見えないだろう だけどここにある そういう感じで
あるはずもないものを たとえば感情や愛を縁取るように
その周囲に引かれた輪郭線を辿り
僕らは心で その形をなんとなく 感じ取っている
それを 僕らはただ言葉にする事がうまく出来ないだけだ
たとえば星の形 たとえば雪の形 イメージを重ねて見てる
表現力が 常識を覆して 想像だけで広がった箱庭の世界
そこには ただのひとつも決まりなんかない
だからはみ出すことも出来るよ 可能な限りはね
誰かがいつか 拾った命に 命がつながって
そうやって続いてくんだ道は伸びていく
その道の先に また誰かの産声が上がるよ
息をすることさえもそうしなけりゃ生きられない
見えないものに生かされてる僕らが
言えるのか?常識はいわば機械的な空調設備
あるはずもないものを たとえば感情や愛を縁取るように
その周囲に引かれた輪郭線を辿り
僕らは心で その形をなんとなく 感じ取っている
それを 僕らはただ言葉にする事がうまく出来ないだけだ
いつか 僕らは それさえ言葉にしたいと思っているんだ
納得しない自分にこの世界の展開図を 見せよう。