詩人:おるふぇ
ちゃららと奏でる音
ぽろりと一つ
零れたんだ
朝のミルクティーの
湯気の香り
色や形や模様が
敷き詰められた
タペストリー
悔しくて
「いくじなし」って
言い聞かせた
あの日の自分
そんな音だったんだよ
寂しい夜に
隣にいる
友達みたいな
そんなそんな
音だったんだよ
ちゃらら
零して
伝えて
君の熱で
溶かして
知らない間に
心
軽くして
愛して欲しい
生きていたい
願いが通う
音
心の音
ひどい夢でうなされて
損した気持ちで
目が醒めた
今日一日分の幸せ
バッグの中に
あるといいけど
なきゃないで
困らないだろうけど
どんな気持ちで
窓を眺めればいいの
その向こうに
何を探すの
ちゃらら
「平気さ」と
決め込んだのに
流れるんだね
時は
重く
静かに
時に
激しく
ちゃらら
言葉で濁した
独特の想いは
ずっと
風化しない
最初の夢で出逢って
二日目の夢で
駆け落ちした
必死で言う
僕のギャグは
時間の中で
混ぜ合って
退屈は
君の隣で
あくびするだけ
ぽよいと
むよんが
結婚するって
永遠が
続くといいね
そんな音
ちゃらら
今しか鳴らない
君が聴けば
終わる音
ダメだ
ダメだ
ダメだ
そんな
気持ち
大丈夫だよ
根拠はないけど
その瞬間
魂は
救われる
その音
君の優しさが
消してくれた
ねえ
どっか行こうよ