詩人:egnever
開けられたページは
そのままにして
ずっと海を眺めてる
そこから見えない島
望遠鏡片手に握り締めて
見えないものを覗き込んでさがしてた
あの場所はもう遠い過去
ただ一人・・どこへ旅立つつもり?
海岸の貝殻拾って投げた
そのままにしたい読みかけは
風がページをめくる 背中押す
まだ旅に出る気持ちが 整理がついてないのに
周りの用意は整ってく
トマトもいで食べた
あの夏の日は
青い蜃気楼に包まれて
霞んでは消え浮き上がる
君がいて僕がいた過去
それは妄想 夢よどうか見せて
その幸せ嘘でもいいから
未来がどうなったって
坂を上り終える日がくるって信じてた
今ものぼっているこの坂は
実は坂ではなかった らしい
果てしなく続く道で 人とは外れた方向だって
気付いたのは最近だよね
自分の頭のなかは読みかけの本さ
まだページめくることをためらってる
大人になれない夢は子供時代にある
子供時代がなかったために・・