詩人:快感じゃがー
時々、薬は毒となり
度々、毒は薬になる
昨日、君は
ぼくの味方であり
本日、ぼくは
君と敵対する
それは蝶、花、愛
或いは空の色、
手触り
例えば星、月、海
天を架ける虹の如く
光、祈り、鳥、闇
雲を連れる
風と雨
止め処なく
流れる
運河の一滴
雷を集める避雷針
ああ
絶対と呼べるものが
もし、この世界に在るのなら
どうか
教えて欲しい
いま、見せて欲しい
君が夜になる前に
ぼくが朝になる前に
この羽が
そっと
頬を撫でて
失速してしまう前に
"夏の幻"
信じたままで、
捨て去った日は
いつもより
上手く走れる
そんな気がして。
「せめて、
笑っていて欲しい
今だけは」
ぼくは、
君の薬になろう
そして、
時には
毒にもなろう
味方になろう
敵になろう
花になるよ
虹になるよ
あなたの為に、
生きていきたい
あなたの為に、
散ってゆきたい
どんな理由も、
君がいいから
飲み干してくれるなら
ねえ
きっと
本望だよ。