詩人:どるとる
誰かを思うなんて
簡単に言うけど
誰かのこと思うには
心に余裕がないと
他人のことまで
目がいかないのです
人が人を思うことなんて当たり前だろう
だけどいざ 君は人を思いながら生きてますかと聞かれたら
答えに困るだろう
誰かの優しさにふれてはじめて気づく
僕は一人じゃない
大切なのは人にどう思われるかじゃなく
人をどう思うかだって知っているから
数えきれないほどの人であふれた街
そのすべての人と心通わせられるかな
分かり合えない部分はせめて認めよう
人と人が生きる場所には争いがあるから
少しでも 誰かの「わからない」をやわらかく受け止められたなら
傷つけあわず手をつなげる
重なるように ひとつになれない心が
寄り添うその時
忘れていたものが少しずつ見えてくるから せめて心だけはなくさぬように
優しさってなんだろう
思いやりってなんだろう
時々忘れてしまうのは
そんな当たり前であるはずの気持ちが見えない場所に生きてるから
だけど僕だけは変わらないよ
誰かの優しさにふれてはじめて気づく
僕は一人じゃない
大切なのは人にどう思われるかじゃなく
人をどう思うかだって知っているから。