詩人:どるとる
僕の足元を飾るスニーカーが
長い旅路の間にすっかり色あせて
薄汚れてしまった
心と同じように
誰かを心底憎んだら なんだか心が汚れてく気がしたよ
誰かを愛せた日には
なんだか心が輝いてる気がしたよ
若者よ 無理して器用に生きようとしなくていい
少しずつ ちょっとずつ 夢みてる私に近づければそれでいい
いつか 私の心に履かせていた
子供用のスニーカーを脱いで 裸足になるとき私は今よりずっと私らしくなれる
人の心には飾りなんていらないよ
ありのままの自分を愛せたら
それが一番私らしいと気づいたから
誰かに傷つけられても 仕返ししようとしなくなった
代わりに不憫に思ったんだ 私を傷つけないとあなたは生きられない人なんだ
若者よ 身の丈に合わない生き方しないでもいい
いつの間にか 知らない間に 私は私を見失っていた
やがて 私は私を見つけて
もう小さくて履けなくなったスニーカーを脱いで 私は一歩先の私になる
溢れかえる人混みの中 誰もが誰かに憧れながら
羨んだりもしてそうやって寄り道しながら本当の自分を少しずつ探してく
若者よ 無理して器用に生きようとしなくていい
少しずつ ちょっとずつ 夢みてる私に近づければそれでいい
いつか 私の心に履かせていた
子供用のスニーカーを脱いで 裸足になるとき私は今よりずっと私らしくなれる。