詩人:山崎 登重雄
庭先のバラの花雨が洗う蕾たち咲きたくて咲けない7月の初旬鬱々としたまま外に出なければ咲いたことすら知らないままで花は咲き花は散る見つめていなければ健気な蕾の意味を身体中を震わせて大輪の花咲かせて芳しい時を魅了する健気な蕾たち時を待ち咲き誇れ健気な蕾たち人もまた同じ健気な蕾たち