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[186894] がらがら

詩人:どるとる


終電間際の電車はがらがら
無駄話すら聞こえない始末だ
ガタゴトと線路を走る音だけが
いつまでも僕のそばに寄り添ってる
誰かの悲しみとか痛みとか乗せて
電車は走る ため息が車輪を回してるみたいだなあ
涙の雨に濡れた 今日だから 容易には笑えないんだ

ああ 誰もが自分がここにいることの意味とか理由とか探しながら
誰かにすがってもここにいたくて でもそれじゃあまりにもちっぽけで
それでも 人はたまたま電車に乗り合わせたようなこの運命に遊ばれている

新聞を広げてる人や寝息を立てる人がいる
僕はひたすら眠らないように
頑張りながら窓に映る景色を見てる
僕の今日と誰かの今日があるけれど
少しも違わないよ どんな今日にも必ず終点がある
思いきり泣いたら 何が悲しいのか 忘れてしまう

ああ 誰もがみんな実は無傷に見えて傷だらけの心を背負ってる
それを僕は知らないしあなたも僕を知らない ただ単純にすれ違うだけ
そうしてやがて降りる駅に着いて ドアから出ると夜が広がってた

なにが悲しいのかな
わからないのに
こんなに涙が出るのはね がんばりすぎたからでしょうか
少しは 上手に生きれていますか

ああ 誰もが自分がここにいることの意味とか理由とか探しながら
誰かにすがってもここにいたくて でもそれじゃあまりにもちっぽけで
それでも 人はたまたま電車に乗り合わせたようなこの運命に遊ばれている
そんな気がする。

2014/11/23 (Sun)
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