詩人:どるとる
隠し通せない 涙がはみ出して 夜が窓の隙間から忍び込んで
すこしだけ 痛い でも安らかな
そんな気持ちが僕に教える
あなたが好きだということがどれだけ
うれしいのか 悲しいのか 切ないのか
あなたも僕と同じ気持ちならば 何も心配なんてないのになあ
すれ違うばかりのこの気持ちは 重なり合うこともなく
つかの間の通り雨と 思うだけ
鈍い光で 照らされた夜が 空の星を 誰かに見つけさせれば
見上げた誰かの指先に 星は落ちて すこしの安息を与える
あなたが好きなのは僕じゃないことくらい わかっているんだ 残酷なくらいに
あなたは違う人を見ていて その人も違う人を見てて それでも
かなうこともない 恋でも まっすぐに見つめるあなたは
あまりにきれいで僕もまた恋する人
あなたが好きだということがどれだけ
うれしいのか 悲しいのか 切ないのか
あなたも僕と同じ気持ちならば 何も心配なんてないのになあ
すれ違うばかりのこの気持ちは 重なり合うこともなく
つかの間の通り雨と 思うだけ。