詩人:どるとる
ただ 空に浮かぶ 雲を眺めてる
ただ 甘く香る 花を眺めてる
ただ 今を生きる 人を眺めてる
ただ 笑い泣く 様を眺めてる
大切なことはそこにあるものの
向こう側にある 本当の音や景色
見えているだけの世界はまやかし
嘘ではない だがあまりに安上がり
ああ 僕は何を理由に僕なのか
わからないから 僕は僕をいとも容易く見失う
ぐるぐると ぐるぐると 僕の中で いろんな感情が渦を巻きながら どうでもいいものも巻き込んでく
さめざめと さめざめと 降りしきる雨や足音の中 目を凝らせばそこにある光 けして見えやしない光
ただ 繰り返す 命の生き死にを眺めてる
生まれ来る命や 死にゆく命の最期を
「あなたは一体誰ですか?」
その答えすら いつまでもわからないのに
何を理由に あなたはあなただと言うのか
ぐるぐると ぐるぐると 僕の中で いろんな感情が渦を巻きながら どうでもいいものも巻き込んでく
さめざめと さめざめと 降りしきる雨や足音の中 目を凝らせばそこにある光 けして見えやしない光
今日もまた 僕とあなたの中で すれ違いながら どこにも行き着けない旅をしている
渦を巻く感情 答えはどこにもない。