詩人:どるとる
夜はとうに更けて
何もないあぜ道に
日は昇り
気づけば もう
日が落ちる
田舎の時間の流れは
ゆっくりだけど
いつまでも いつまでもそばにはいてくれないよ
東の空 夕闇が迫る
こんな景色の中にも見つけたよ
宝物と呼べるもの
瞬くような光
わけもなく風の中にたたずむとなぜか
だんだんと だんだんとこみ上げるものがある
目を閉じたのち
そっと訪れる
絶対的な静寂のような
田舎の時間の流れは
ゆっくりだけど
いつまでも いつまでもそばにはいてくれないよ
わけもなく風の中にたたずむとなぜか
だんだんと だんだんとこみ上げるものがある
それは きっと
なくしちゃいけない
優しい痛みだ
あなたの思い出に
そっと忘れ物みたいに灯ってる。