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[150557] 思い出電車

詩人:どるとる


残酷な時間のやろうが運命の言いつけなのか僕の日々を思い出に変えてく
過ぎ去る風景は1秒でさえ過ぎればそれは思い出さ
悲しくもあるけれど
笑顔あふれる日もある
これから思い出になる日々
もう思い出になった過去
みんなみんな大切な思い出だね

窓の外を眺めれば
涙の雨が降っている
うかつに窓を開けようものならびしょ濡れ
でもその涙はしばらくすれば降り止んで晴れ間が訪れる

めくるめく旅路の果てに何が待つのかはまだわからない
だからこそ楽しみだ
そんな気持ち抱えたまま僕らを乗せた電車は走る
日々、窓の外に過ぎ去る景色をゆっくりと写し出しながら

春は桜がキレイで
夏は海がキレイ
秋はしっとりとしていて和むね
冬は凛とした寒さとそこに降る雪になんともいえない情緒を感じるね
もうかえれない日々にさよなら
手を振る間もなく風が今日をさらう

時々振り返ってしまうんだ
キラキラと万華鏡のような輝きを放ちながら 過去たちは僕の後ろずっとずっと彼方で今も生きてる
ほらアルバムの中
開いてみれば
あの頃の僕が笑ってる 泣いている
素直に心を開いてる
嘘みたいにキレイすぎるほどの瞳で

ガタゴト ガタゴト
電車は事あるごとに揺れるよ
悲しみ 喜び
1日として何もない日などない
感じるまま心のリズムに合わせて揺れる電車
隠せない
流れる涙

レールを時折脱線してあたりは暗い闇に包まれる
そこは孤独な世界だよ
生きていれば誰もみんな向かってしまうのさ
恥ずべきことではない
抜け出せるさ
心の夜が明ければ

途方もない旅の中
いくつものさよならと同じだけの出会いを重ねながら
今日もまたひとつ
かけがえのない
1日が夕陽とともに沈んでゆく
そしてかわりに浮き上がる明日が顔を出す
始まりは終わるため
終わりはまた始まるために
そんな風に繰り返すのは最後にたどり着く光に出会うためだ。

2009/11/28 (Sat)
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