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詩人:どるとる
ある国の工場で働くY氏。この工場がなにを作ってるのかはわからない。位の低い我々はただただ運ばれてくるものを流すだけだ。
ある日、思った。隣の工程はなにをやっているのか、ここから出たことのないYは知りたくなり工場が稼働していない時間を狙って隣の工程へと行ってみる。
すると、たくさんの自分そっくりのロボットが並んでいた。
その途端、暗かった工場に電気がつき、見たこともない白衣を着た人間がやってきてこう言った。
「カンペキなプログラムだ。明らかに自分を人間だと思い込んでいる。ついに完成しました。心を持つロボットの完成です」
その途端、Y氏は目の前が暗くなった。意識がなくなる前に博士は言った。
「死に際も人間らしい。どうやら回路がショートしたようですな。人間でいうところのショックってやつでしょう」