詩人:どるとる
雨は何を濡らすために降るのかな
たとえば僕に何が出来るかなあ
泣くばかりの君に傘がひとつあれば
なければあなたの手を差し出せば
寂しさくらいは紛れそうで
目には見えない雨が降るこの世界ではかわりにぬくもりや優しさが傘になる
愛に紛らせて
欲をかかないで
汚い僕の手は洗わないまま
これが僕だとさらけ出してしまえ
憎まれ口はそのくらいにしてやれ
明日雨だとしても僕が太陽になろう
足元くらいは照らせそうで
痛みを共有出来ないこの世界ではかわりに知ったかぶりが愛になりすましてる
汚い言葉でも
愛は叫べるのに
目には見えない雨が降るこの世界ではかわりにぬくもりや優しさが傘になる
愛に紛らせて
欲をかかないで
「傷ひとつない愛」そんなものを愛とは呼ばないで。