詩人:清彦
うわあ
音楽はいいな
耳から入って身体中
這いずり回る
彼等のメッセージ
聴き過ぎて
効き過ぎて
危機過ぎて
声に出来ないで
喉を強くかきむしる
壊れそうで実は
既に壊れてる
俺の心臓
波打つバスに乗っかって
飛び出したいのに
発言が怖い
行動が怖い
指差されるのが怖い
っていうか俺まともじゃない
何も歌えない
叫べない
うなずきながら
聴いているだけ
語れない
見せられない
心地良い音を選んで
合いの手を打ってるだけ
しょーが無いでしょー
しょーも無いでしょー
語る 語る 語る 語る
俺が送りたいメッセージなんて
あいつら勝手に理解出来るさ
やっぱりもう歌えない
テーマが無い
じゃあ聴くしか無い
消えちまったよ
あなたと