詩人:カィ
ゴミだらけの海を泳ぐ金魚達に、キミは
強くなったねとでもいうのだろうか?
風になびくマフラー
短く切りすぎた前髪
猫も眠くなる午後が
はなうた混じりに通り過ぎてく
癖のあるしゃべり方
ちょっと低めの声
汗と煙草の匂い
猫背の背中
左耳のピアス
照れたような笑顔
眠い時、瞬きする癖
茜色の空と
朝焼けの世界を
一つにしてしまおぅ
キミと恋人みたいな
いつ別れるともわからない関係に
なりたい訳じゃない
キミとずっと一緒にいたいだけ
台所から始まる朝に
キミのうしろ姿
想像するとしっくりくるだけ…