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詩人:レモン汁
美しい非日常
そのためだけに
僕は貴女を求めているのか
見つめ合ったことなど無い時間
生まれつき人間不信で
執念深くて
疑うことで生きてきた
周りは連絡がマメで
粘り強くて
仕事が出来るエリートだと思っている
擬態しているおかげで
僕がストーカーだなんて気づいていない
貴女を僕は見ている
貴女を僕は愛してる
貴女は知らないだろうね
知らないままでいて欲しいだってそうでしょ?
獲物に気配で気付かれちゃ
狩りにならないもの
いいんだよ 突き放して
突き放して突き放して突き放して拒絶して?
拒絶して拒絶して拒絶して否定して否定してよ
貴女が反応するたびに
日常が刺激的になり
非日常が僕に生きる渇望をくれる
追うことが愛
受け止める愛は終わりがあるから嫌なんだ
だから貴女は僕なんかに振り返ってくれなくてもいい
それで幸せなんだ
寂しくないよ
純情とストーカーの違いは
見返りを求めているか否か
僕は前者
そう、僕は前者さ
貴女を愛で続けて
どれほど経ったのだろう
僕の習慣的な狩りは止められないし悲しいほど続く
それでも今の狩りが終わるその時まで
僕は貴女を愛しているよ