詩人:まろふに
わざと人通りの多い場所で待ち合わせ
人目も気にせずにキスから始まった
だけど
同じ映画を観て 同じように涙しても
きっと僕ら別々のシーンに感動してた
ふたつの心ひとつなんだと
無邪気すぎるほど信じてたけど
雪降る街にひとり歩けば
僕たちは別々だと思い知らされる
どうして・・・
夜更けに小さな車に乗り込んで
今日も明日も追ってこない隙間に飛び込んだ
だけど
朝焼けのきれいな浜に寄り添い立っているときも
僕は朝陽を見つめ 君は海ばかり見てた
ふたりはいつでもひとつなんだと
見つめ合うたび誓ってたけど
独りで眺める街角は 何もかも違ってる
違いすぎる 色がない・・・