詩人:眞心
ねえ、
あなたはいつも
あたしの一歩前を歩いてたね
それはあたしがあなた以外を見ないように、でしょ?
あたしが道に迷わないように、でしょ?
『ちゃんと俺だけを見といてな。』って
『ちゃんと俺に着いてきてな。』って
あたし、ちゃんとあなただけを見てたよ?
ちゃんと道に迷わなかったよ・・・?
それはあなたの背中を見てたからなんだよ
あなたの背中があったからなんだよ
それなのに
あなたはどこにいっちゃったの?
あたしを置いて
どこにいっちゃったの・・・?
あなたが導いてくれなきゃ
あたし歩いていけないよ
前に進めないよ
あなたのおっきな広い背中じゃなきゃ安心して着いてけないよ
あなたがいないの分かってて
あなたの背中を探しちゃうの
どこかに隠れてて
『いつになったら見つけてくれんの?』
って
『待ちくたびれたよ』
そう言って
あたしの手を引いてくれるって
今でもまだ待ってるの
ずっとずっと待ってるの
分かってても
・・・ずっと
あなたの優しい後ろ姿が
忘れられなくて。