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詩人:OBO
僕の心は片道走行
帰りの道は工事中
信号機は何かを教えてくれてるんだろうけど
青と赤の境目に
迷いながらも進んでみる
左耳に声が届くけど
何て言ってるの?
聞き逃がした言葉は
逃がしたままで
右足強く踏み込んだ
逃がした言葉を
無視しても
自分の声には
応えて欲しくて
誰かの心に響くように
かすれたクラクション
遠くの空まで
信号機は何を教えてくれてたんだろう
何の変化もない
遠くの空 見つめて
ふと左耳に届いた言葉を
思い出すけど
隣には誰もいなかった
信号機は何を教えてくれてたんだろう
あの声は何て言ってたんだろう
ハンドルを押しても
クラクションは
もう鳴らなくなっていた