詩人:洲砂
降り掛かる 曇天萎える常温漂えば 静止画見透かして潔く 返却してよ此処は空席緞帳は 口を閉じたまま虚勢は衰え逝くもの片隅から裂かれて舌先の 枯渇著しく帰還を願う何時からか 空席雨音を聴きたい。本日も曇天緞帳は暇を持て余し、虚しくも心に狂気は帰って来ない