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詩人:船乗り
ニ長調のオープンキャデラックで行こう
ゆらゆらと走ろう
できるだけ大勢で行こう
恋人をひざに乗せて
二分音符の陸橋をくぐろう
レガートを意識しよう
ソステヌートペダルを踏んで四速に
水性ダンパーが柔らかくはねる
箱乗りのバイオリンガールは人前で泣かない
助手席のクラリネットボーイは一人では泣けない
後ろのトランペットは酔うと泣く
その横のチェロは笑いながら泣く
60‘sのキャデラックで行こう
J.シュトラウスをやろう
できるだけ大勢で行こう
左折も右折もせずに行こう
全題 "My Honey Loves 60's Cad, and I Go Straight Ahead" for Orchestra