詩人:トシ
いつの間にか大人になってしまった。
子どもの頃、大人はとても遠い存在だった。
“いつかは自分も大人になるんだろうな”なんて考えていたあの頃…
大人にはなりたくなかった。
お世辞も建前も大嫌い。
大人から見ればちっぽけなことでも感動して、
新しい発見に溢れていた子どもの頃…
いつからだろう?
一生懸命に生きることを止めてしまったのは…
愚痴ばかりを言って、気に入らないことがあるとすぐ人のせいにしてしまう。
いつからだろう?
何もかもに理由を求めるようになったのは…
自分の利益となる道を探して彷徨い歩いているようだ。
もしも子どもの頃の私が今の私を見たら、
どう思うのだろうか?
やはり“大人にはなりたくない”と思うのだろうな…