詩人:umi
「私の赤ちゃん」彼女は縫いぐるみを抱く。「明日には大金が入る。誰にも言うなよ」彼は一昨日もそう言った。「テレビのアナウンサーが言うんだよ。僕は天才なんだって。隠していたのにばれちゃった」彼らは水を大量に飲む。カエルの様にお腹を膨らませて歩く。彼らは恐れと不安の中で生きている。その膨れたお腹がはじけた時、きっとほんとの自由になるのだろう。彼らは今日も水を飲む。早くお腹がパンクしないかと待ちわびながら…