詩人:ヨシコ
こんな夜
僕は一人
真っ暗な部屋で
膝を抱いて
泣くしかない
寂しくて
淋しくて
どうしようもないこの気持ちは
なんなのか
何が自分を
こんなにも苦しめているのかも
さっぱり不明
胸にあいた大きな穴からは
止め処なく真っ赤な血液が流れて流れて…
僕はそのうち死んでしまうかもしれないです
一晩中
自分の中の温かいものが
失われているのに
どうしようもできないから
僕はいったい
何を求め
何をそんなに痛いと感じているのか
哀しいのに
理由がわからない…
そんな自分が
ゆるせません
外は闇
内も闇
手元に時計は無いけれど
夜であることは確か
開け放たれた窓の外から聞こえてくる
激しい雨と
隣のキッチンから
微かに流れてくる冷蔵庫の唸りが
微妙な不共和音となり耳に響く
こんな夜は
僕は一人
真っ暗な部屋で
膝を抱いて
泣くしかない