詩人:メロンソーダ
別れ際
いつも淋しくて
呼び止めてしまうね
ねえ、と言いかけて
口に出すのをやめた気持ちを
込めた頭突き
思いきりぶつけたんだ
かすれた僕の頭突き
散る星にお前は何が見えた
眠れない下り列車は真っ暗でどこをはしる
眠れない下り列車は
こんなにも長かったのかと思う
こんなに胸
くるしいのはひさしぶりだ
勝手に震え出す手は
完全におびえてる
窓に移る自分の姿に
自信同情かけてやる
やけに喉が渇く
がむしゃらに指を動かす
電源の切れた携帯
微かに感触の残る胸部
お前の頭突きには
一体何が込められていた