詩人:ゅぅゃん
造花も枯れ 朽ち果てるんだ
滅びと綻び そして埃
見た感じは綺麗に見えるも その実 目が触れると一息に崩れ落ちそうになる
水の行き来もなく
呼吸も光合成もなく
成長もしない
根を回すなんてもっとない
最初から生きていないモノに死は訪れない
最初はそう思っていた
造花は物質 物質として朽ち果てる
埃を被り 劣化してゆく
世の中 見えるモノに完璧なんてないや
不朽
いや
永遠とゆうモノがあるのなら
それは
精神に居座り続ける
精神とゆうのは命 そして魂 人の芯
どうだろう?
作り手が造花に息吹を吹き込んだのなら そこには命があると思うんだ
物質として死ぬ時はあるけれど 手入れを怠らないでいれば生き続ける
生命にはない鮮明な生は様々なモノに宿る
だけれど俺に花の良し悪しなんかはわからん
生け花よりも野花の方が見てきたし
歩いてればそこらにちらほら
金を出して買った試しはないのかな
俺は生きた花で
作品は造花
俺が消え去ってもこいつ達が少しでも生きてりゃ残るさ
香りはないが見れるだろう